「・・・リョウ、リョウ!」
「・・・んあ?」
なぜか頭の上から香の声がする。
ぼんやりしたまま目を開けた。

「ん!?な、な、なんだっ?!そのカッコ!!」
「言ったじゃない、あんたが鬼やらなければあたしがやるしかないって」
目に飛び込んできた香のカッコに、俺は目を剥いた。
ラ○ちゃんだ!?しかもなぜだ、なぜなんだ!?、素肌にそのまま
着ている虎模様のビキニ。レオタードはどうした?!

「どう?似合う?」
「な、何言ってんだっ!?馬鹿らしい!」
なぜか恥ずかしがらずに俺の前で色っぽいポーズを取る
香に、鼻血が噴出しそうになって慌てて上を向いた。

「そーんな事言って。胸元見てるくせにぃ〜♪」
「んな訳あるわけねぇだろ!こら、引っ付くなっ!」
「あ、そう。つまーんない。ミックにでも見せてこようっと♪向かい
行って来るわね」
「なっ!?何!?それはゆるさん!?俺以外になんて!!」

がばっ!!

「あ・・・?」
目の前には、見慣れた俺の寝室。
そして、追いかけようと伸ばした腕の勢いのまま腹筋で起き上がった俺は、
そのままベットから、落ちた。

「やっぱり、あの格好はさせられん・・・させたくない!!」

そして、俺は決意したのだった。


<<<言い訳>>>
「ハムレットの作り方」書いてておもしろかったので、
その延長で書いてみました。
短いですね、本当に(^^;)
一応リョウが決断したきっかけという事で
温かい心で見守って頂けるとうれしいです。
駄文に最後までお付き合いしてくださって
ありがとうございますですm(__)m
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