*Storyの『いつもいつでも〜Christmas version〜』のミックレポート編ですv

ミックレポート
〜ツリーの飾り付けに関する考察〜


俺はミックエンジェル。
敏腕新聞記者だ。

12月も中頃に差し掛かっていた昨日、
俺は向かいのアパートに住むカオリがちょうど
ツリーの飾り付けをしようとしている所に
顔を出し、カオリが一人でツリーの飾りつけを
行っている所に出くわした。

クリスマスは、家族で祝うのが
俺の故郷では常識だ。
それだというのに、カオリ一人に飾り付けさせるなんて!!
全くもって許せん。
俺は、迷わず手伝いを申し出た。


そして翌日、時間の関係でツリーの飾り付けすべてを手伝えず
少々気がかりだった俺は、再び冴羽アパートを訪れた。

「ハロー、カオリ〜?リョウ?」
声をかけても返事がないのは、
誰もいない&入っていいよの印とばかりに
リビングに入った俺を、飾り終わったツリーが出迎えた。

「カオリ一人であの後終わらせたのかな?
・・・ん?ありゃ?」
しかし、そのツリーに俺はすぐに違和感を覚えた。
何か昨日、俺が香と一緒に飾り付けた時とは雰囲気の違う。

角度を変えたのかとツリーの周りをぐるっと回ってみたが、
やはりなんか違う。
電飾およびモールの巻き方が、ことごとく違う気がする。
特にトップに飾られている星が・・・

「・・・おい、お前なんでまた勝手に入ってきてんだ。
しかも人ん家のツリーの周りをぐるぐる回りやがって、
そのうちバターになっちまうぞ」
「おぉ、リョウ。大丈夫だ、俺はタイガーじゃねぇから。
ってそんな事はどうでもいいんだ。ツリーが、なんか昨日と
違う気がすんだよな」
不機嫌な気配を振りまきながらリビングに顔を出した
元パートナーに、先ほどから気が付いていた俺も
そのまま応答する。

「昨日カオリが倒しちまったから、飾り直したんだよ。ほらさっさと帰れ」
ぐいぐいと、外へと押し出される。
「Oh、残念。せっかくの俺とカオリの共同作業がぁ」
「誰と誰の共同作業だっ」
「おいおい、ジェラシーかぁ?」
面白くなさそうに呟いたリョウの言葉に、
すかさずチャチャを入れる。
「うっせぇんだよ。じゃあなっ」
バタンッ!
目の前で閉められた玄関の扉の前で、
チッと舌打ちする。

実は、あのトップのツリーの星に盗聴器を仕込んでいた。
が、見事に取り外されていた。
今回の計画も失敗か。

それにしても、カオリ一人で飾りつけしたのなら、
小さなオーナメントの中で彼女なら目立つ所に飾るであろう
リョウや海坊主を模した手作りオーナメントが、
なぜか隠れるように飾られていたのが気になる・・・・

!!

「リョウっ!!お前もしかしてツリーの飾り付け手伝ったか!?」
「だぁあ!!お前、近所迷惑だから玄関の前で怒鳴んなっ!!」
心持ち赤くなったリョウの顔が、窓から覗いた。

んなこと、簀巻きで屋上からつるされながら叫んでるヤツに
言われたくないもんだ。
そんな反論を心の中で呟きながら、
俺はリョウの赤い顔に答えを見つけ、ニヤリと笑うと
手を振りながらレポートに取り掛かるため我が家へと向かった。

顔を出した窓が、カオリの部屋である事も、
推測の余地があるとほくそ笑みながら。

クリスマスが終われば、あっという間に年の瀬が訪れる。
では、See You!良いお年を。


<<<言い訳>>>
ミックにツリーの飾り付けの手伝いを
させていたので、せっかくなのでミックレポも
書いてみました♪
少しでも楽しんで頂けると嬉しいですvv
駄文に最後までお付き合いいただいた方、
ありがとうございますm(__)m

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