「リョウ、リックが結婚したらしいぜ。
相手は、リックがいた組織の孫娘のルゥーシィーだってよ」
その情報は、ミックが持ってきた。
この間、リックと飲んだバーでの事だった。
「その二人、別れてたんじゃなかったのか?」
「それが、ルゥーシーは近々別のヤツと結婚予定って
噂もあったんだが、どうやらボスとルゥーシーが企画した
見せかけの結婚式だったらしい。
当日に、ルゥーシィーからリックにプロポーズしたらしいぜ。
『牙が折れているというのなら、私があなたの牙以上になるから』ってな」
「ほぉ〜、それはそれは」
リックの瞳の中にあった闇は、今はもうないだろう。
「いつかリックが日本に来たら”素敵なパートナーがいるメンバー”で
集まって、飲むか?(笑)」
「んじゃ俺は、い〜ち抜けた〜」
「ったく、素直じゃねぇなぁ」
「うっせぇ」
ったくなんでこいつはこう言ったこっぱずかしい言葉を言えるかねぇ。
「とりあえず、まだ見ぬリックの素敵なパートナー殿に乾杯でもするか」
「リックとルゥーシィーのHappy Weddingに」
おのおのの愛しきパートナーが与えてくれる”安らぎ”に
感謝しつつ合わせたグラスが、軽やかな澄んだ音を立てた。
《あとがき》
お待たせいたしました。(^^)あおらさんのリクエストは
『香に好意を寄せる男性が現れて、リョウ、面白くない』でしたv
一応2粒加えてみました♪
メールで頂いた男の人じゃなくても・・・
っていうのがヒントになりましたvv(^0^)
「媚薬」を好きだと言って下さったのが嬉しくて、
媚薬風味を加えたかったのと、朝のカオリンに
声を掛けるのを躊躇する理由を作りたかったので、
ちょっとテーマが後ろに隠れ気味ですが、
少しでも楽しんでいただければ嬉しいです♪
いかがでしょうか?(ドキドキ)
実は、このお話には書いてる途中で
最後の締めの2行が浮かんだのですが、
ミックレポート風味だったのであえて切り離してみました。
その内たった2行に空気を入れて膨らまして
Web拍手にアップするかもしれません。
でも、もとが2行ですからいつも以上に
ライトな仕上がりになりそうですが(笑)
あおらさん、この度はリクエストありがとうございました(ぺこり)
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